こんにちは、クロワッサン?です。
皆さんの生活や資産形成のお役にたてるとうに、投資や生活にまつわる色々な実態や情報を発信していきます。
今回は家庭用太陽光発電について我が家の実績をお伝えします。太陽光発電は節約、投資どちらの要素もあり、ご検討している方も多いのではないでしょうか。是非、ご確認ください。
太陽光発電 運用実績
2019年11月 新築一戸建てを購入(岩手県)(オール電化)
2020年10月14日 太陽光パネル設置
メーカー:シャープ
発電容量:4.1kwh
価格:税込 1,650,000円
購入方法:現金一括
ローンは組まずに一括で購入しました。今回は運用実績を公開したいと思います。
現在、太陽光パネルを検討中の方などは参考にして下さい。
太陽光発電を導入前の電気代
家族構成:妻・子(中学生)の3人 + 犬1匹
共働きで妻は平日の日中をフルタイム勤務で私は、月の半分が夕方からの勤務で休みの曜日は不定期で一般的な共働きの家庭よりは若干、日中の電気を使用しています。
オール電化の一戸建て間取りは4LDK
新築物件の為、比較する年が1年しかありませんがご了承下さい。
年間電気料金:212,404円(月/17,700円)
使用電力量(昼間): 4,738kwh (63%)
使用電力量(夜間): 2,761kwh (37%)
使用電力量合計 : 7,499kwh
電力会社 :東北電量
料金プラン:よりそう+ナイト8
太陽光パネルを導入前はこのような使用状況でした。
我が家の電気代は月平均17,700円です。
引用:参考ブログ(暮らしとお水)こちらのブログでオール電化住宅の電気代について記事がありまして、東北電力のオール電化世帯の電気料金平均が15,271円とありました。
住んでいる地域、家族構成、利用プランで変動がありますが、我が家は平均より高い水準のようですが、以前のアパート暮らしの電気、ガス併用していたときよりも数千円~1万円以上は安くなっていると思います。
オール電化にすることで、電気代が1.5倍になるが、ガス代が0円になるイメージです。こちらは参考程度に抑えておいてください。
太陽光パネル実績(1年目)
年間電気料金:136,810円(月/11,401円)前年比64.4%
使用電力量(昼間): 1,710kwh (28%)前年比36.1%
使用電力量(夜間): 4,479kwh (72%)前年比162.2%
使用電力量合計 : 6,189kwh 前年比 82.5%
売電金額 :71,379円(月/5,948円)
売電電気量:3,399kwh(売電単価21円)
売電込み電気料金 :65,431円(月/5,453円)前年比 30.8%
電力会社 :東北電量
料金プラン:よりそう+ナイト12
電気料金が前年比較で▲75,594円の削減し、売電金額を差し引いた金額では▲146,973円の削減となりました。
料金プラン変更の要因もある為、全てが太陽光パネルの実績とは言えませんし、比較の年が1年間しかなく、電気使用量も発電量も天候、気温で大きく左右する運ゲー要素が高いですが、導入当初は節電と売電で年間15万円程の削減見込みでしたので、おおよそ誤差の範囲と捉えています。
太陽光パネル実績(2年目)
※8月までは実績値 ※9月・10月は昨年実績からの見込み値
年間電気料金:158,569円(月/13,214円)前年比116%
使用電力量(昼間): 1,573kwh (26%)前年比92.0%
使用電力量(夜間): 4,409kwh (74%)前年比98.4%
使用電力量合計 : 5,982kwh 前年比 96.7%
売電金額 :72,438円(月/6,037円)前年比101%
売電電気量:3,449kwh (売電単価21円)
売電込み電気料金:86,258円(月/7,188円)前年比 132%
電気料金が前年比較で+21,759円の増加、売電金額を差し引いた金額でも+20,827円の増加となりました。
電気使用量は前年比96.7%で減っており、売電金額も+1,000円前後で着地見込みにも関わらず、電気料金が10~20%ほど増えていると悲しい現実です。
これも昨今、話題に上がっている、石油や液化天然ガス(LNG)など資源価格の高騰により「燃料調整額」の値上げと太陽光や風力など、再生可能エネルギー普及促進の名目で、電気利用料に応じて上乗せして徴収されている「再エネ促進賦課金」の値上げのダブルパンチで電気代が値上がりしています。
電気代の値上げは今後も続くという意見が多く、事実、「再エネ促進賦課金」は2012年度は0.22円/kWhだったのが、2022年度には3.45円/kWhと、15倍以上に値上がりしているのです。太陽光や風力の発電が増えれば増えるほど値上がりし今後も増えて行くでしょう。
太陽光発電のメリット
- 電気使用量が削減が出来る
- 電気代の値上がりに影響を受けにくい
- 売電収入を得ることが出来る
- 停電時や災害時にも電気を使用できる
- 環境にやさしい
①電気使用量が削減できる
我が家の実績では、太陽光発電を導入前が年間7,499kwhだったのが、
1年目 6,189kwh 導入前比較 82.5%
2年目 5,982kwh 導入前比較 79.8%
全体電気使用量を約20%削減出来ています。
20%と聞くと大したことが無いように見えますが、中身として、昼間電気が約65%削減し、夜間電力が約1.6倍になりました。
プランや電気使用量で違いがありますが、昼間と深夜の電気料金は概ね約2倍~3.5倍ありますので、電気料金換算では20%以上のインパクトがあります。
契約プランの変更も大きな要因になりましたので、ライフスタイルの変化に合わせてプランの見直しを定期的にしてみるといいでしょう。
②電気代の値上がりに影響を受けにくい
先ほども触れましたが、電気料金には、「燃料調整費」と「再エネ促進賦課金」があり、「燃料調整費」は毎月、「再エネ促進賦課金」は毎年見直しがされ価格が変動されます。
「燃料調整費」はマイナスの場合があり、その分電気代が減る場合があり、「再エネ促進賦課金」は毎年、値上がりを続けています。2022年現在ではどちらも右肩あがりで増えており、電気料金を圧迫しています。
太陽光発電を設置することで、電気使用量を減らし電気代の値上がりの影響が受けにくくなります。
悲しい話ですが、電気代が上がれば上がるほど、太陽光発電の恩恵を受けることになります。もともと、「再エネ促進賦課金」はその為の料金なので当たり前と言えば当たり前ですが、うまく飲み込むことが出来ない内容だと思います。
太陽光発電設置が義務化されていく流れは進んでいるようです。
③売電収入を得ることが出来る
こちらが、一番のメリットとなる売電収入です。平均的には太陽光による発電の25%~30%が自家消費され、残りの70%~75%が売電されて収入を得ることになります。
実際に我が家は30%程の自家消費実績でした。
こちらが、我が家の売電実績(2022年9月~12月は見込み値)です。
売電単価は1kwh/21円です。
販売業者のシミュレーションでは年間7.5万円程の予測でしたが、下回って推移しています。こればかりは天候に左右される運ゲー要素もありますのでなんとも言えません。
売電収入 年/75,000円 節電効果 年/75,000円 合計 年/150,000円
10年で1,500,000円のとなり、11年目以降は売電価格が減り、節電効果がメインとなりますが、12~13年で初期投資を回収する試算です。
④停電時や災害時にも電気を使用できる
太陽光発電があれば、停電時や災害時にも太陽が出ていれば、電気が使えますのでもしもの時の備えとしておさえておいても良いでしょう。
ただ、よく勘違いされるのが全ての電化製品が使えるわけではなく、太陽光発電を設置時に「自立運転コンセント」が設置され、停電時に所定の操作をしてからこのコンセントをとおして電気を使用することができますの、それ以外の家の電気は停電状態です。
太陽光発電の発電量が1.5kwhを超えていれば、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、ポット、携帯電話の充電などは問題なく使えると思いますが、エアコンや大容量のオーブンレンジなどはさすがに厳しいようですが、備えの一環としては安心出来ます。
⑤環境にやさしい
太陽光や風力など自然エネルギーを利用した発電システムは石油を燃焼させ電気をおこす火力発電と違い、大気汚染物質をまき散らすこともなく、有限な化石燃料の使用を削減でき、CO2の排出量を減らすことができます。
投資や経費削減の観点だけでなく、環境へ配慮出来る素晴らしいシステムです。
太陽光発電のデメリット
- 導入費用が高い
- メンテナンスや維持費がかかる場合もある
- 天候による運ゲー要素が高い
- 設置に向かない家もある
①導入費用が高い
2022年の太陽光発電、1kwあたりの相場価格は 27.5万円/kw とのことです。
この金額が税込が否かは不明でしたので、概ね30万円前後と考えておくとよいと思います。
我が家は税込165万円で4.1Kwで購入 1kw/40.2万円です。はっきりいって高いと後悔しておりますが、太陽光発電のトラブルとして、施工不良、倒産により、修理、アフターケアがなくなるなどが多いらしいです。その点は安心できる業者として購入しましたので、失敗かどうかはまだ判断できませんが、購入をお考えの方は数社からの見積もりを出して比較して検討することをオススメします。間違っても訪問販売なので即決などはしないようにして下さい。
また、自治体によっては補助金もでますので、お住いの地域の役所に確認をとってみると良いでしょう。
②メンテナンスや維持費がかかる場合もある
4年に1回ほど、点検を推奨されており、その費用がだいたい1~2万円ほどかかります。
清掃などが発生すると更に3~6万ほどかかり、足場を組むとなると更に数万円掛かりますが、最近の太陽光発電は発電に異常がみられた場合にモニターに表示やセンターから通知が来ますので、特に問題がなければ数万をかけての点検は必要がないと考えています。
また、パワコンが10~15年で故障し、その費用が15~20万円程しますが、大体、最初の10年で初期の設置費用が回収されると言われていますので、1回目のパワコン交換を考慮すると12~13年目あたりで設置費用がペイできると考えたほうがよいでしょう。
③天候による運ゲー要素が高い
設置を検討する時に業者からこの地域の年間の日射量はこれくらいで、このくらいの発電が期待できますといった説明を受けると思います。ほとんどの場合、その説明やデータは信憑性が高いもので、なぜならば、気象庁や太陽光パネルの製造メーカーの実績データによるものだからです・・・が、それ通りに発電するとは限りません。曇り、雨、雪など予測もコントロールもできませんし、地球温暖化が進むと気候自体が変わり、ますます予測がつきません。
事実、私の発電の試算も下回って推移しています。
太陽光発電を設置すると天候に敏感になり、晴れに日が好きになりますよ。
こちらは余談ですが、夏の暑い時が太陽光発電量が多いと思われがちですが、暑すぎると逆に発電効率が悪くなるので、実は4~6月気候が発電効率よくなるのでした。
事実、我が家の実績では年間発電量 4~6月:37% 7~9月:28% となりました。
春こそ、太陽光発電が熱い!
④設置に向かない家もある
太陽光発電は住む地域はもちろん、屋根の形状や周辺の家や設備の状況で不向き家もあり、電線の影ひとつで大きく変わります。また、築年数から重量負荷に耐え切れないなど可能性もありますので、設置前には入念に調査してもらい、不向きと判断された場合や初期投資の回収が難しいなどの場合はきっぱりと導入をあきらめましょう。
ただ、経費削減や投資目的ではなく、災害の備えや環境への配慮などが目的であれば話は別ですので、自身の目的に沿った判断をしましょう。
まとめ
太陽光発電を我が家の実績に沿って説明してきましたが、大きな故障などが無い限り、10~20年以上のスパンで考えると損をする可能性は低く、災害時の備えや環境への配慮からも設置をムダにはならないと思います。
高額な買物ですので、これらを踏まえて太陽光発電の設置を検討してくださいませ。
次回は実績から見る、リアルシミュレーションや業者の説明内容と蓄電池の必要性にお話しできればなと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
少しでも読者の皆様に有益な情報を届けられたら幸いです。
一緒になって、経済的自由を手に入れましょう!